村上春樹…面白かった
長い人生において、はじめて村上春樹を最後まで読んだ。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
今まで幾度となく、村上春樹の著作、ノルウェイの森やらその他諸々読もうと頑張ってみたが、全て挫折。
恐らく自分と同じように、村上春樹を読もうとして挫折した人は多いのではないか。
初めて手にノルウェイの森を読んだ感想は、(最初しか読んでいないので感想と言えないか)国語の教科書よりつまらない。何が何だか分からない。面白いと感じる人はこの世にいるのだろうか。
もしかしたら、メディアが村上春樹を持ち上げるので、自分も面白いと言わなければいけないと思っている人が大多数なのではないか、という疑念まで。
もし最初の読む本として村上春樹を手渡されたら、間違いなく読書嫌いになるだろう。
そんなことばかりが頭に浮かびました。
村上先生、すみません。
思うに、若かった、若すぎた。人生経験がなさすぎた。
村上春樹の本は、ストーリーを楽しむものではないと思う。ストーリーを楽しもうとして読んだら、くそつまらない。
世界観というか、人物の深い内面を見つめて味わうというか。
己の人生で喜び、哀しみを感じなければ、共感できない。…若しくは自分の想像力が陳腐なのだろうか。
なにわともあれ、色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年は面白かった。
主人公と、これまでの自分の人生で得た感情が重なって、涙が出た。
相変わらず良く分からないふわふわな感じがあったけど、何故か読まされる。
少しだけ時間をおいて、また読んでみたい。
けどノルウェイの森はまだ読み返す勇気がない。大きなトラウマになっているようだ。
でも村上春樹の他の話も読んでみたいと思い、
デビュー作 風の歌を聴けを購入した。
…くそつまらなかった。
やっぱり村上春樹は難しい。